備品や資材をAmazonで買ってみよう(2)
★海外アマゾンで通販をしてみよう★
●個人輸入なら安いけれど
いきなりですが「円高がいつまで続くんだ」…なんて言われていたときにアップすべき記事でしたね(汗)
3ヶ月くらいタイミングが遅かったなとは思うのですが、今後の参考にということでご了承ください。
さてさて円高だと輸出を生業とする商売では大変厳しいですが、輸入の場合は逆ですね。円高還元セールなんてよくやってるように、円が強いと外国産のものが日本国内で安く買えます。当然農業資材や備品でも同じことが言えます。
ただ円高還元なんて言っても、結局は輸入業務をおこなっている業者がマージンを載せるため、本当の意味で「激安!!」という感じではないのが正直なところだと思います。
もっと安く買うためにはどうすればよいか。ネットを使って海外メーカーのものは海外から直接買ってしまいましょう。
●アマゾンを使えば簡単に輸入ができる!
でも外国語はわからないし、どんな手続をしたらいいかわからないですよね。
たまたま見つけた海外のサイトで、書かれている文字が読めないまま、写真だけで商品を選び、個人情報を入力して注文をするか…と言われれば絶対NOです。
そこで先日紹介したアマゾンです。
アマゾンは元々アメリカの企業で、現在は10カ国でサービスを展開しており、
日本(amazon.co.jp)とアメリカ(amazon.com)以外にも、イギリス (amazon.co.uk)、フランス (amazon.fr)、ドイツ (amazon.de)、カナダ (amazon.ca)、中国 (amazon.cn)、イタリア (amazon.it) 、スペイン (amazon.es)、ブラジル (amazon.br)
にそれぞれ運営サイトがあります。
つまりその国のアマゾンで取り扱っている商品を個人で輸入することができるのです。
国内でも既存の小売店を圧迫する勢いのある企業ですから、海外でも当然信用がありますし、取り扱っている商品も運営側が出品を許しているわけですからそれなりの品質が担保できています。代金の決済についても国内のそれと同様の信用があります。
当然その国の言語で表示されるのでちょっと面食らうかもしれませんが、日本のサイトと仕様が似ているので見やすいと思います。
ただし日本(amazon.co.jp)のアカウントで買い物をすることはできません。海外アマゾン用のアカウントを別につくる必要があり、それを使えば日本以外のアマゾンを使えるようになります。国ごとに一つ一つつくる必要はありません。日本だけが独自のようです。
海外アマゾンのアカウントの取り方についてはこちらのサイトがわかりやすいです。
●実際買ってみよう
アカウントは取ったが、じゃあ農家的には何を買えばいいのか。
外国でも使われているであろう資材や備品を購入してみましょう。
日本で販売されている海外メーカーの商品は当然そのメーカーのある国でも販売されています。
たとえばアメリカ製のノコギリを愛用している人なら、アメリカのアマゾンを介して現地の出品者から買えばいいのです。
日本の代理店でも取り扱いのある大手メーカーの製品なら当然現地でも広く流通しています。先日の記事でも書いたように、海外アマゾンでも「こんなもの流石に売ってないだろ」みたいなものが結構扱われているので、農業関連の商品も充実しています。
私はスイスのfelcoというメーカーの剪定ハサミを愛用しているので、検索して購入してみました。
日本とアメリカの価格差を見てみましょう(2013/2/16のレートで)。
●アマゾン(日本) ハサミ 剪定鋏 フェルコ♯12
価格: ¥ 10,290+560(関東への配送料)=¥10,850
●アマゾン(米) Felco F-12 Classic Pruner
価格: ¥ 6,532+1,019 (アメリカからの配送料および手数料)=¥7,551
その差¥3,299。輸入したほうが約¥3,300安く購入できます。
これは大きいですよね。
届くまで2週間ほどかかり、日本のアマゾンとはちょっと違った梱包で届きました。もう少し高い送料を払えば、到着日数を短縮することもできますが、特に急ぐ道具ではないので通常便にしました。
中身も勿論問題ありません。使い勝手も上々です。
●購入時の注意点
日本のアマゾンを利用したことがある人ならわかると思いますが、アマゾンが直接出品しているもの(商品の販売元がamazon.comなど)ならほぼ問題ないといってよいでしょう。海外でも一緒です。
逆にマーケットプレイスと表示してある場合は、アマゾンのサービスを利用して個人や他の企業が出品しているので、正直なところ商品の品質が悪い場合もありますし、送料も余分にかかることがあります。返品はできますが、トラブルが起きた場合はその国の言葉で対応せざるを得ないので、不慣れなときはなるべく問題の起きない選択肢を選びましょう。
また購入時のレートは必ず確認しましょう。現在は円安が進んでいますので、半年前に比べれば時々刻々と割高になっています。
日本と海外amazonでの取り扱い品価格を比較するには「Takewari」というwebサイトが便利です。
世界9カ国と日本を含め海外のAmazon通販サイトで、欲しい商品を横断検索・通貨換算・価格比較できます。
使い方は、検索窓に商品名を入れるだけ。10カ国の検索結果が横並びに表示され、価格の違いが一目瞭然です。
いかがでしょうか。
国内との比較に限らず、海外でしか販売していない資材などを探すのにも、アマゾンは使えると思います。
基本的には国内アマゾンで買い物をするのと一緒で難しいことは特にありません。
欲しい物がある方は是非挑戦してみてください。